プリンスメロンは枯れちゃったけど…

今年の梅雨は日照時間が短く、根腐れをおこしたプリンスメロンはあっという間に枯れちゃいました。去年は8百グラムを超える大物が幾つも収穫できたのに、今年は最大5百グラムオーバー、2株植えたのに合わせて10個位、甘みは載っていましたが瑞々しさに乏しく残念。先日、御殿場の温泉の露天風呂で地元の農家の人が話をしていました。「路地のトマトの根が腐って収穫できなかった。」(我が家は幸い豊作/屋根を付けた成果か?)「このままじゃ、稲の穂先から芽が出ちゃうかもしれねぇ」(1993年の冷害の苦い思い出が…)なんて、聞こえちゃいました。地球寒冷化??

 

プリンスメロンが枯れちゃった!

わが庭

6月30日現在の菜園の様子です

左の木がイチジク、その下にプリンスメロン、左下はオオバです。手前に三本立っているのがオクラ、その左上がピーマン、その後ろがハヤトウリ、右手手前の木は花桃、その先ミニトマト、その下にバジル、ミニトマトの奥がゴーヤ。写真では見えないところにキュウリ、ナス、インゲン、サンチェ、シシトウも植わっています。計15品。ちょっと多すぎかも…

第二回書評「卑弥呼以前の倭国五〇〇年」大平裕 PHP新書 860円

弥生時代と言えば、例えば、ブリタニカ国際大百科事典では「日本において縄文時代に続く時代で,弥生土器が使用された時代。鉄器や青銅器などの金属器,石包丁などの大陸系磨製石器,水稲耕作などによって特徴づけられている。その開始は前3~2世紀頃といわれ,終わりは3世紀。『漢書』や『魏志』 (→魏志倭人伝 ) によれば,弥生時代の後半には数十の国に分かれ,国王がおり,互いに争って統一国家への胎動を続けた時代でもあった・・・」と言うのが今までのイメージ。学校で教わったかも…こうした、弥生時代についての理解が最近大きく変わってきている。
国立歴史民俗博物館のグループが2003年に発表した、最新の精緻なC14炭素年代測定の結果、弥生時代の始まりが、紀元前千年あたりまで遡ることになった。
弥生時代とは、紀元前3世紀ごろから紀元後3世紀までの600年位。朝鮮半島経由で薄手の土器と水田耕作、そして金属製品が日本列島にもたらされ、短期間に急速に普及し、縄文時代の生活や文化を一新したと学んだ。
今回の測定結果により、時代区分が一気に千二、三百年間に伸びて、中国の殷末、周初に遡ることになった。また。この間新たな遺跡の発見・発掘も進み、出雲あたりから銅剣や銅矛、銅鐸がが大量に見つかったり、九州北部に銅鐸メーカーの集積地が見つかっている。
CAMEが学校で教わってきた知識は使い物にならないくらいボロボロ。
今や弥生時代について見直しが求められている。そして大変残念なことでもあるが、戦後の古代に対する歴史認識の狂いはちょっと酷かったんじゃないかい?随分、余計な努力を重ねてきたようだ、弥生時代の国際情勢や倭人の動向については、80年前の戦前の歴史学の記述の方が正しかったということも沢山分ってきている。それなのに、いまだに戦後史観に拘っている学者さんが多くて、学問体系化が追い付いていない。
中国の殷や周の時代には未だ日本列島では水田耕作をやっていなかったことが前提だったが、新しい年代測定の結果、倭人はこの時代に水田耕作に着手していたわけで、中国大陸や朝鮮半島北西部(きし朝鮮、衛氏朝鮮、楽浪郡等)とのお付き合いの中身も再検討が必要になっている。
大平氏は学者ではないからか、大胆に踏み込んで自説を展開しており、好感が持てる。彼は、中国の古文書の見直しと中国、朝鮮半島、日本列島と広範囲にわたって現地に赴くなどして当時の遺物を調査している。とりわけ、山海経や明刀銭に着目したことに敬意を表したい。
なにせ、弥生時代がBC千年まで伸びたのだから、主要な文献、発掘調査の成果物についてもゼロから見直して、全体を再構築をする必要があると思われるのだが…今の小粒な学者さんに彼の爪の垢を飲ませてやりたい。
しかし、氏とCAMEの見解が違う部分も多い。一つだけ挙げれば卑弥呼はヒメミコであり(ここまではCAMEも同意する)だから天照大御神であるなどと言う主張は記紀や魏志倭人伝の記述との整合、時間的なズレなどについて何も触れていないので、とうてい受け入れられない。この手の主張を忍び込ませるから、プロの学者は大平氏を相手にしないのだと思う。
この時代の倭人の動向が日本人と日本国のルーツを固めたとcameは思っているので多くの人たちにもっと関心を持ってほしいところだ。
今のところ、プロの学者さんからは弥生時代の全体像の提示が見られない。彼らは、自説と新たに出てきた新事実のつじつま合わせに汲々としているのではないか?
縄文時代晩期に日本列島の人口が減少したという推計があるが、弥生的生活と縄文的生活が長く並行していたと思われるので、再検討が期待される。この部分はプロの方たちも飯のタネになると思う。