タバコは肺がんになるからヤメロと言われ、やめた結果肺がん患者は増えてしまった。どうする?

喫煙者は非喫煙者の5倍もガンに罹るそうだ。近所の病院、診療所などにポスターを貼って禁煙を訴えている。禁煙外来のある病院まである。マスコミや一般市民の協力もあって、喫煙率は大幅に下がった。日本人の8割がタバコを吸っていたのが今じゃ2割台に落ちている。さぞかし肺癌が減ったと思いきやちっとも減っていない。むしろ増えている。

かってダイオキシンという猛毒について一時大騒ぎになった。超ごく微量で致死量に至ることが明らかになったからだ。次々とダイオキシンが含まれている食品が発見され、ついにはサンマの塩焼きからも検出され、パニックだ。しかし、大根を擦って一緒に食べると大丈夫だと口走った研究者がいて、騒ぎは収まった。この世紀の最強毒薬=ダイオキシンによる死者は今だに、一人も報告されていない。

からくりは、研究室などで得られたデータをそのまま日常生活で発現するかのように発信する。例えば、非喫煙者が肺がんで死に至る確率は5千分の一。喫煙者が肺がんで死に至る確率は1千分の一だと言えば「ふ~ん0.4%の差か、殆ど誤差の範囲だね」ということになる。これでは注目してもらえないから飯のタネにならない。だが「5倍!」といえば皆ビックリしてしまう。

複雑な現象を単純に1つの要因で説明する奴は世界保健機関であっても近所の医者であっても、ましてテレビに出てくる「解説者」はなおさら…みんな詐欺師か、その片棒担ぎだ。

「たばこは煙たいから、嫌い!」と言えば良いのに、それなら納得する。たばこでなくとも、例えば、落ち葉を燃やして焼き芋を作っても、その煙を吸えば体に悪いことは誰でも分かる。つまり、その程度の問題。統計上誤差の範囲でしかない喫煙と肺がんの因果関係をあげつらって、一部の人たちが金儲けをしている間に肺がん患者は増えてしまったお粗末な事実。

地球温暖化は大気中の二酸化炭素が増えたせいだと言っている人たちも同類。

地球史規模でみるなら、今は最も二酸化炭素が少なく、酸素が多い時代。このまま二酸化炭素が減少するなら、植物の育ちが悪くなり、食糧不足となって人間も含む動物たちの生存が脅かされてしまうかもしれない。植物の光合成には二酸化炭素は不可欠なのだ。

さらに、大気中の酸素の増加により、地球全体が燃えやすく(酸化しやすく)なっており、実際、世界各地で森林火災が頻発している。例えば毎年、カリフォルニアで火事が起きて住宅街まで火の手が及ぶ様子がニュースで報じられている。人間が二酸化炭素を減らそうとしているとき、植物は自らの体を焼いて二酸化炭素を放出することで、地球の生態系を守り、植物界の生存領域を確保しようとしている。