定型発達症候群という我らの病を障害者に押し付けるな

自分は健常者だと思っている私たち全員が抱える「ある重い障害」それが定型発達症候群です。それは、以下のような症状を抱えており、こうした障害がない人たちに自分たちの行動様式や思考方法を押し付けます。
この症状を改善に導いてくれる医者もカウンセラーもいないため、人類の95%がかかっています。
残念ですが福祉関係者や障害者家族にも普遍的に見られる障害です。

定型発達症候群の方には以下のような症状が見られます

1.対人関係
・他人の気持ちを自分のことのように感じるという幻想をもっている
・暇なときはなるべく誰かと一緒にいたい
・初対面の人とでも、それなりに話ができる

2.集団
・社会慣習には、まず従うべきだという価値観。周囲になじむことを最優先。
・所属集団の中で自分の地位を高めること、自分をよく見せたり、賢いふりをする
・集団の和を乱すものは許せない
・同じ定型発達症候群の友人をもつことへのこだわり、自分とはちがう人を理解し、友人関係を築くことが困難

2.コミュニケーション
・率直なコミュニケーションが苦手、本音より建て前を優先
・会話の内容を伝えるのに声の大きさ、視線や表情、しぐさなどを多用する
・論理を欠いても平気で一貫性がなく、状況で対応をコロコロ変える
・ことばを正しく使うことができない。あいまいな表現を多用する。平気でウソをいう

3.気づき・こだわり
・ものごとの細部に気づくことができない
・機能的ではないもの、高額品やブランドなど威信財へのこだわりやあこがれを持つ
・部屋の花瓶の位置が少しズレたなど、環境の変化に気づくことができない

4.感覚機能
・長時間座ったり、ダンスや縄跳びなどができる
・大きい音や蛍光灯など強い光に鈍感である
・気圧の変化による不快や過呼吸などの経験がない
・自分の経験する世界が唯一、正しいものとみなしている

5.正常バイアス
・メガネをかけている人は視覚障害者などと言うとビックリして慌てて否定しようとする
・自分は「健常者」であると思っていて「障害者」が彼らのしきたりを学んで、それらしく合わせて振舞うようになること自立してきたとか成長したと喜ぶ。

定型発達症候群とはアスベルバーガー症候群の人たちが突き付けた「健常者」の病理現象です。
この記事を読んで、どこが病理なのかさっぱりわからない。と思ったあなたは相当深刻な定型発達症候群の患者です。「津久井やまゆり園」で入所者ら45人を殺傷した植松被告との差は紙一重かもしれません。この事件の判決が3月16日に言い渡される予定です。